Vector Magic について学ぶためにいくつかの資料があります。すでに視聴していない場合、以下のビデオの視聴をお奨めします。
Vector Magic の利用は非常に簡単です。
以下のセクションでは、トレーシングオプションに関するより詳細な説明を示します。ご一読くだされば、設定の意味に関する背景情報を知ることに役立ちます。
オンライン版は、画像タイプを自動的に検出します。 選択されたオプションを手動でオーバーライドするには、詳細セクションで「手作業で設定」をクリックします。
Vector Magic は、3 つの基本的に異なる入力画像タイプを区別しています。
これらのカテゴリーを区別するのは、それらに非常に異なる処理を行わなければならないからです。
写真は、作品の写真を含む、カメラで撮影したものすべてです。写真は通常、画像にわたり徐々に変化する色が含まれており、オリジナルは通常ベクター作品ではなく、ベクター作品を作成するためのインスピレーション源です。
写真は通常、何らかの効果を生み出すためにトレースされ、より大きな構図の背景として使われたり、または主要図形要素が取り出されたりします。
写真には通常尖ったコーナーはなく、芸術的な効果が望まれるため、単一の正解はなく、むしろおそらく許容される正解が多数あります。
これは、最も一般的な作品です。実際、もし不確かならば、これが正しい答えです。画像はいつでも異なる設定で再処理できるので、最初の結果が思わしくなくても恐れることなく実験してみてください。
混色のある作品には、混色に捕捉された非常に重要な情報が含まれています。ベクター化ウィザードで拡大表示をすると、図形の境界におけるピクセルはそれぞれが最も属する図形の比率で色分けされていることがわかることでしょう。縮小表示にするとこれによってこの種の作品の曲線部分が滑らかに見えるのです。混色がないと、曲線部分は通常、少しぎざぎざに見えます。
Vector Magic は混色を使ってベクター結果を入力画像にできるだけ近く見えるようにしています。上図でわかるように、Vector Magic は図形のエッジの精確な場所をトレースします。これは他のトレーシングプログラムが一貫して行うことができない部分であり、Vector Magic の結果が抜きん出ていることの理由の 1 つです。
Vector Magic は、混色の情報を最大限に活用するので、他の多くのツールで一般的なポスタライゼーションは通常かけないようにしてください。その代わりに、Vector Magic が混色の情報を取得するために使用すべき色を指定し、出力に出現する色を制限すべきです。
ベクター画像をビットマップ形式に変換する場合、できるだけ最高の結果を得るため、いつでも混色(「アンチエイリアシング」とも呼ばれる)を有効化すべきです。
混色のない作品では、画像内の図形間のエッジが切り立った感じになります(画像例を参照)。残念ながら、この種の画像には対応する混色のある画像に比べ、図形に関する詳細情報がはるかに少なく、オリジナルからの微細にわたる詳細を復元することがはるかに困難となります。
混色のある作品に比べ、色の境界のエッジにおける明確な差異にご注目ください。
Vector Magic は、これらの画像を最大限に活用するために特殊な手法を用いています。その手法は、混色のある場合と異なっています。したがって、適切なオプションを選ぶことが重要になります。ただし、不確かであればいつでも 1 つを試してその後もう 1 つを試すことができます。
特に紛らわしいケースは、画像に混色のあるエッジがあるように見えるのに、混色に意味がない場合です。この場合、使用すべき最適なオプションは、通常「混色のない作品」です。混色は実際にノイズとなるので、色を制限するべきです。色を制限するとノイズを最小化できます。
これは、混色を使用しなかった画像を、オリジナルサイズの例えば 90% のように少しだけ縮小した場合に起きます。オリジナルサイズの 50% 未満のように大幅に縮小すると混色はより意味があるようになります。問題は段階的な縮小です。
オンライン版では、これは結果の改善セクションの詳細レベル設定に対応します。
作品について、Vector Magic では入力画像の品質レベルを設定できます。この品質レベルは、ビットマップオリジナルから最大限の効果を引き出し、結果の詳細レベルに影響する処理の調整に使われます。
高品質レベルを指定すると、
これによって、ビットマップオリジナルの微細な詳細を復元できます。
逆に、低品質レベルを指定すると、
これによって、ビットマップオリジナルのノイズをより多く除去しつつ、その中にある主な特徴を忠実に再現します。
ノイズの除去と詳細の保存との間にはトレードオフの関係があります。少し実験してみてください。異なる設定でどのような結果が出力されるか、トラブルシューティングガイドのボタンを使用して画像を再処理してください。これによって、どのような画像の場合どのような品質設定が最適かの感触を素早く体得できます。
オンライン版では、これは結果の改善セクションの詳細レベル設定に対応します。
写真について、Vector Magic では出力に求める詳細レベルを指定することができます。
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より高い詳細設定は、出力により多くの図形が含まれ、これらの図形が色の輪郭をより忠実に再現することを意味します。
より低い詳細設定は、出力により少ない図形が含まれ、それら図形はより滑らかになることを意味します。
より多くの図形を含むベクター画像は、より大きなスペースを占め、読み込みおよび表示により時間がかかり、操作がより困難になることを示します。したがって、これはシンプルさと忠実度との間のトレードオフです。中は、通常オリジナルに近い表示と妥当な図形数の非常に適切なバランスを有するので、推奨される設定です。
オンライン版では、これは結果の改善セクションの色の設定に対応します。
Vector Magic では、画像のトレーシング時に使用色を指定できます(カスタム色)。これはノイズの多いロゴや図形の周りに薄い輪郭があるが、輪郭ではなく図形が重要なロゴなどに非常に便利です。
使用色を指定することの核心は、Vector Magic に余計な色がないことを保証するクリーンな結果を出力させることにあります。これはノイズの多い画像から欠陥を除去することに非常に役立ちます。ロゴに 12 色以下の色が含まれている場合、常にこのオプションを使うべきです。
また、多くの色を含むロゴに一定の効果をもたらすよう使用することもできます。いくつかの色を除外することで、結果にポスタライゼーションのような感触を出すことができます。
色の選択に役立てるため、Vector Magic は 2 から 12 色のパレット案を生成し、どのパレットが最も可能性が高いかを判断し、プリセレクトします。
生成されたパレットの中から 1 つを選んで続行することも、1 つを選んだ後によりニーズに適するものに変更することもできます。パレットを変更するには、変更したい色を選択し、画像から望ましい色をスポイトで取り出します。
ダウンロードする前に、その内容を確認していただきたいので、ベクター化ウィザードに強力なレビューインターフェイスをご用意しました画像を拡大して各部を見渡し、結果とオリジナルを横並びまたは上に重ねて見比べながらレビューすることができます。